-ハバロフスク地方-

洗面所で行水する人々。
ホルムスク→(深夜フェリー)/ロシア11泊目150828

  • フェリー泊(四人部屋をふたりで使用)
  • 本日の走行距離 4(2,146)キロ
  • Internet@ ポケットWi-Fi(24GB/1700ルーブル/3,211円)

夕方以降の出航なのに、朝八時にチケットオフィスへ来いとは、理不尽です。
それでも一分でもお待たせしてはいけないだろうと八時十分前に出向いたら、九時に出直して来いと言われました。
慮る日本人、すげないロシア人。

昨日お金を払ってチケットを購入したつもりでいましたが、どうやら昨日手渡された紙片は単なる領収書と予約証にすぎないらしく、A4サイズの書類に二十箇所くらいサインを書かされました。
ボクの名前は普通の日本人より画数が多いので、腱鞘炎になります。
たかだか国内線のフェリーに乗るだけだというのに、どうしてこんなにたくさんサインをしなければならないのか、レーニンかスターリンかプーチンかピロシキにお尋ねしたいものです。
窓口に並んだロシア人たちが、鼻にシワを寄せて苦笑いしています。

昨日予約証らしきものを貰い、ついさきほど死ぬほどサインしてチケットを手に入れたと思ったら、今度は隣のビルに連れ込まれ、パスポートを見せたのち、いくつか判子を頂戴しました。
フェリーに乗るだけだというのに、いつまで書類ごっこが続くのか、気が遠くなります。

で、次はオフィスの前で待っていろと言われて延々と待たされるわけです。
呼び出されたのは、なんと七時間後。
さすが、ロシアです。
16時過ぎに乗船し、出航したのは更に二時間後の18時半。
噂では時速二十キロしか出ないという、ロートル老築船。
波すら立たない速度です。
到着は十七時間後。
280キロで17時間ということは、時速16キロじゃん。
カールルイスとか、時速36kmで走っているのに。

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辻元清美のピースボートとどっちが古いんだってくらい、骨董品級です。

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ホルムスクの町。 林蔵さん、間宮海峡は穏やかです。

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個室。二段ベッドふたつに、ボクらだけ。お世辞にも綺麗とは言えないけれど、廊下のベンチより幸せです。

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洗面台がありました。これはありがたい。共同トイレの洗面所では、朝鮮系のひとたちが、半裸で行水してますから。

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食堂。珈琲と紅茶をお代わりして、閉店までくつろぐ。Yukoは指輪を編む。

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晩飯。ソーセージは鶏肉です。美味しいとは言えないけれど、案外不味くもなかったです。

ロシア語が一切わからなくて、一抹の不安どころか、末代までの不安を抱えていたボクらに優しく声をかけてくれたのが、ハバロフスクの英語教師クリスティーナです。
旦那さんの名前は、アレクサンダー。
偉そうなお名前ですが、英語が話せないないからか、非常に寡黙な人でした。
彼らが言うには、船の出航が遅れたのは、15人の朝鮮系団体が集合時間に集まらなかったからだそうです。
そう言われて船内を見渡すと、異常にアジア系のお顔立ちが目立ちます。
痩せて浅黒い顔をし、地味色のジャンバーを着て、ズボンのポケットに手を突っ込み、目つきが悪く、ソファでトランプに興じています。
彼らの晩飯はカップ麺。

次にロシア人を観察すると、迷彩服とジャージがお好きです。
三本線、四本線、極太一本、斜め線と、お洒落ジャージのバリエーション。
上下色の違う迷彩服を着ている人も珍しくありません。
けっこう巨大な犬を客室に連れ込んでいる人もいます。
出港時にデッキに出て写真撮影する人がたくさんいましたが、ひとりもカメラを持っていませんでした。
全員スマホです。
そういえば、カフェを覗いてもパソコンを開いている人がいません。
なんかみんな地味、質素、清貧、肥満、巨乳。
ポケットWi-Fiは、海上でもけっこう電波を拾ってくれ、退屈しのぎにネットしてました。

クリスティーナの無邪気な質問。
「日本ってハワイを攻めたのに、どうして今はハワイにたくさん日本人がいるの?」
ハワイへ行ったことがないのでよく知りませんが、アメリカと一戦交えたことを知らない世代が、遊びに行っているのかもしれませんね。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 自炊:クラッカーとジャム、ヨーグルトとジャム
  • 昼→ 自炊:「タケルくん」と魚の缶詰(オイルサーディンのようなもの)
  • 夜→ フェリーの食事

ハバロフスク地方

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エンジンランプが消えない!日本へ引き返すところだった。
(深夜フェリーで本土へ渡る)→ワニノ/ロシア12泊目150829

  • モーテルという名の宿舎(1400ルーブル/2,613円)
  • 本日の走行距離 87(2,233)キロ
  • Internet@ ポケットWi-Fi(24GB/1700ルーブル/3,211円)

旅が始まって日が浅いものですから、日記が長くてすみません。
じきに短くなると思います。

フェリーでのお話です。
男用のトイレには、なぜか鍵がありません。
朝鮮系のおじさん、トイレの個室を無言で開けて覗くのは止めてください。
そろそろノックという社会の技を覚えましょうよ。

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ボクらの部屋の落書き。これを眺めながら寝ると、ロシア人青年の鬱屈した生臭い息吹を、鼻の穴に吹き込まれているように気が滅入ります。陰のうをツネラレた夢を見ました。

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廊下の奥で、トランプに興じる朝鮮系の人たち。

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乗船から下船までお世話になった、クリスティーナとアレクサンダー。アレクサンダーは、サハリンの出身です。

正午、ワニノ港に到着。
ここから本土、いわゆるユーラシア大陸です。

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わかるようなわからないような道路標識。 オリンピックのロゴマークは小学生から公募して、ネットで国民投票にしましょうよ。このレベルが新鮮だし。

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ワニノの町には、野良牛がいっぱいです。

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フェリーの疲れをとるため、昼飯は贅沢してカフェ。けっこう小洒落た店内です。Wi-Fi無料だし、モデル級の美人なお客さんがいるし、負けられませんって思いました。意味もなく。

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とうとうユーラシア大陸を走り出しました。一路西へ。

40kmほど快調に走っていたら、エンジンランプが点灯しっぱなしになり、どうしたことかと青ざめるボクらです。
車のことは、ロシア語くらいわからないのです。
あわてて車の取扱説明書を読みはじめました。
峠の上で三十分ほど休憩して、エンジンオイルをチェックしたり、森を便所代わりにしたり、祈ったりしましたが、エンジンランプは一向に消えません。
不安で胸が張り裂けそうなので、ゆーっくりとワニノまで戻ります。
ロシア語が全然わからぬ身で、ナイスガイなメカニックを見つけることができるのでしょうか?
しかも今日は土曜日。
万事休すな感、胸に迫ります。
あぁ、まだ日本へは帰りたくない。

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左のおじさんは、地図アプリの「MAPS.ME」で見つけた修理工場のボス、アレクサンダー。運転席には修理工場Bのボス、セルゲイ。

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セルゲイが自動車故障診断機で、タイアグコードを読み取っています。この車はMAZDAですが該当車のデータが見つかりません。なのでSUZUKIで探すことにしました。それでも該当車用データが、なかなかみつかりません。

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セルゲイの自動車故障診断機です。これでデータを読み取っているうちに、エンジンランプが付かなくなりました。センサーの誤作動だったみたいです。そう信じたいです。信じています。信じるぞ。

マシンのメッセージを写真翻訳アプリで解読する、ハイテクな彼らです。

マシンのメッセージを写真翻訳アプリで解読する、ハイテクな彼らです。

アレクサンダーとセルゲイには、たいへんお世話になりました。
お金を払いたいと申し出たのですが、受け取ってもらえず、ロシア人の優しさに目にあふるる泉。
心の丹田からスパシーパ(ありがとう)。
ちなみにアレクサンダーは一言も日本語も英語も話せませんが、ボクらの誤訳と勘違いでなければ、秋田県の酒田市へ行ったことがあるそうです。
訳していながら言うのもなんなんですが、とてもそうは思えない。
セルゲイの飼っている巨大な犬が、ボクの右足にしがみついて腰を振りはじめたのも、なにやら酸っぱい思い出です。

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晩飯のおかずの缶詰。鯖缶だと思います。さばさばと美味いですもん。これさえあれば、ロシアも恐くありません。

宿の冷蔵庫に、山のようにイクラがある。
気になります。

今宵の宿。国民宿舎みたいな建物です。シャワーを浴びるとき、15分くらい水を出しっ放しにしないと、お湯にならない。どんな仕組みなんだろう?

今宵の宿。国民宿舎みたいな建物です。シャワーを浴びるとき、15分くらい水を出しっ放しにしないと、お湯にならない。どんな仕組みなんだろう?

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ リンゴひとり一個
  • 昼→ カフェ:475ルーブル(886円)
  • 夜→ 自炊:「タケルくん」でご飯。缶詰。みそ汁

ヨーロッパ 国、地域別 ロシア ハバロフスク地方

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ユーラシア大陸へ渡るフェリーは、乗るのもワニノ市内に出るのも、意外と難しいです。

フェリー会社のオフィスは、

GoogleMapに47.0456, 142.04247と入力すると表示されます。
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写真真ん中の入口です。 二階の左手が窓口です。

窓口の女性に笑顔で挨拶したあと、一枚の絵を渡しました。

本職がデザイナーですからね、この程度の絵は描けます。

本職がデザイナーですからね、この程度の絵は描けます。

人間がふたり、車を一台描いた絵会話です。
車には、全長3.4メートルと記入します。
言葉を使わないので、スムーズに手続きが進みました。
フェリーはほぼ毎日、時により二日に一回出航する曖昧な定期便です。
パスポートと車の書類を提出し、クレジットカードで決済(現金でも可)。
料金明細はわかりませんでしたが、全額で17,291ルーブル(32,275円)。
領収書と予約証のような用紙を受け取り、翌朝8時に来いと言われます。

翌朝8時。
9時に出直して来いと言われました。
そして一時間後。
昨日受け取った書類を提出し、新しい書類10枚くらいに、二十カ所くらいサインをさせられ、三枚の用紙を受け取ります。

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書類を手にして、一度外へ出ます。
五メートルくらい右手にある別の入口に入り、左手にある窓口に先ほどの書類とパスポートを提出。
新しい捺印をしてもらい、手続き終了。
外で待てと言われます。
んで、待つこと七時間。
車のなかで昼飯と昼寝。
隣のカップルから、トマトとキュウリとゆで卵を頂きました。
ロシア人、優しいです。
16時半ごろになって、ようやく車をフェリーに積みます。
桟橋でしばらく待たされ、フェリーに乗り込んでさらに待たされ、出航したのは18時過ぎ。
たかだかフェリーに乗るだけなのに、一日仕事です。
小さな仕事をみんなで長く楽しむ、これが社会主義的仕事術です。
乗船するときに、夕食のチケットを貰います。

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乗船用紙を係員に渡すと、個室まで案内してくれました。
シーツや枕カバー等は、それらしき係員に乗船用紙を見せないと貰えません。

夕食時間は、カフェで好きな時間に食べられます。

部屋にコンセントはありません。
パブリックトイレの洗面所にありますが、朝鮮系の人たちと取り合いです。

ワニノ到着は、17時間後。
時速16kmの鈍行です。

乗船用紙の三枚は、ワニノで必要です。
失くすと港から出られません。
港に到着後、船から車を下ろし、古い建物に出向いて書類を提出します(必死でロシア人のアレクサンダーを尾行しました)。
わら半紙のような小さめの書類を三枚ほど貰い、港内を五分ほどドライブした出口で(アレクサンダーを尾行)、パスポートとともに提出します。
ここで簡単な車のチェックを受け、始めてワニノ市内へ出られるのです。

書類が一枚でも欠けると、二度と浮き世に出られないでしょう。
港の出口で追い返されてた親子がいましたもん。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。 | Aug 30, 2015

旅々、悶々。 Column ヨーロッパ 国、地域別 ロシア サハリン ハバロフスク地方

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文句を言いたいが、「こんにちは」と「ありがとう」しか言えない。
ワニノ二泊目/ロシア13泊目150830

  • ワニノホテル(朝食付き/2,200ルーブル/4,106円)
  • Internet@ ポケットWi-Fi(24GB/1700ルーブル/3,211円)

朝っぱらから、「Jaboo」の指輪を編むYuko。

バイク旅のMさんを出迎えるため、宿の引っ越し。
町を代表する「ホテルワニノ」は、黙っていると3,200ルーブル(5,860円)の部屋に通され、安い部屋はありませんかと尋ねると、2,200ルーブル(4,106円)の部屋を案内してくれます。
安い部屋でもトイレシャワー冷蔵庫Wi-Fi、朝食付き。
シャワーのお湯加減と威勢の良さにハラショー!

16時ごろ、Mさん到着。
550km西のハバロフスクから、お疲れさまでした。
Mさんのバイク「ワルキューレ」が重過ぎて、駐車場に入れるだけで一苦労。

隣のブロックにあるスーパーマーケットで、食料品の買い出し。
酒屋コーナーの奥から、Mさんの悲鳴あり。
サーバーに空きペットボトルをセットして、ビールを注入します。
チキンとかパンとか、豪勢なおつまみ類はMさんのおごりでした。
ロシアくんだりでご馳走になり、ありがとうございます。

夜、Mさんの部屋で宴会。
ゲストは、お母さんの遺骨を埋めに来たMくん46歳。
Mさんとの再会を祝して、Seijiくんから頂戴した秘蔵の日本酒をいただく。
85ルーブル(157円)の偽物のイクラとキャビアは、容赦なく不味い。
Mさん情報によると、この先の道路状況は、モンゴルの道路は多少ガタガタしてて、中央アジアは完璧に舗装。
安堵の吐息が、尻の穴からコボレマス。

スーパーマーケットで日本の焼そばのカップラーメンが98ルーブル(181円)とあったので、こいつは安いと喜んで買ったら、なぜか176ルーブル(325円)でした。
売り場では安く、レジを通すと高い、こんな風に騙されること二度目です。
文句を言いたいけれど、「こんにちは」と「ありがとう」しか言えないのです。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 自炊:クラッカーとジャム、ヨーグルトとジャム
  • 昼→ カップ麺(ふたつで68ルーブル/126円)
  • 夜→ Mさんの部屋で宴会。ご馳走になりました

ヨーロッパ 国、地域別 ロシア ハバロフスク地方

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ロシア語指差し会話帳を作りました。
ワニノ→リドガ/ロシア14泊目150831

  • ホテルの駐車場(無料)
  • 本日の走行距離 359(2,592)キロ
  • Internet@ ポケットWi-Fi(24GB/1700ルーブル/3,211円)

ワルキューレの車掌さんM氏、お母さんの遺骨を抱くMくんとの別れ。

土曜日に解決したと思われたエンジンランプが、またもや点灯しっぱなしになりました。
戻る気にもなれないので、恐る恐る西へ進みます。
4kmと30kmのダート、崩壊寸前の木造橋12本。

老夫婦の乗ったダイハツミラに抜かれ、赤帽の車とすれ違い、坂道で佐川急便を追い抜き、駐車中の西濃運輸に黙礼。

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昼飯を食べるところ。ご飯は得意の「タケルくん」で炊きます。おかずは缶詰。

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どういうわけか、ポケットWi-Fiが通じません。
ひと月で24GBのSIMカードだから、使い切ってしまったとしたら一日に1GBも使ったことになるわけで、そんなわけないじゃんと思うわけです。

リドガの人の気配のない集落から11kmも離れた、カフェ兼ホテルの前の駐車場に泊まります。

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ホテルの支配人が、
「うちはホテルなんだから、駐車場じゃなくて部屋で寝ればいいじゃん」
まったくもっておっしゃるとおりでございます。

カフェで珈琲を一杯やりながら、ロシア語指差し会話帳を作りました。

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窓の外は、交尾する犬。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ ホテルの朝食
  • 昼→ 「タケルくん」でご飯を炊いて、缶詰
  • 夜→ カフェ(465ルーブル/851円)

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