-サガルマータ国立公園-

朝、気温三度。
体重が減りそうなくらい、寒いです。
寝袋から出たら、寒さで背が低くなりそうです。
枕元のペットボトルが、ガッチンガッチンに凍ってました。
今日のルートは、テンボチェ(Tengboche/標高3,860m)から、ディンボチェ(Dingboche/標高4,410m)↓

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激寒とはいえ、晴れ。
部屋の窓からエベレスト(サガルマータ)が、見えます。
せっかくのありがたい絶景だけど、歯に無駄な力が入って感動できません。
洗った靴下を寝袋の下に敷いて寝たけど、乾きませんでした。
生乾きの靴下をバックパックに吊るして歩いたら、土ぼこりで汚れました。
 
凍った川をいくつか渡ります。
未開の凍土を探検するって、こんな感じですかね。
エベレスト(サガルマータ)に、一歩一歩近づく。
ローツェへ(8,516 m)もまた荘厳。
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高山病の薬「ダイアモックス」を飲み忘れましたが、なんとかなりそうです。
シャクナゲ街道は、一輪も咲いていません。
 
風にはためく五色のタルチョーと橋↓
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おとなしく働く家畜ゾッキョ↓
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巨大で賢そうなヤギ↓

アマダブラム(6812m)↓
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左がガイドのラマさん。
右がポーターのニマくん↓
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左がローツェ、右がアマダブラム。
苦役をこなす家畜、憐れなゾッキョ↓
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オーショ(Orsho/標高4,000m)を過ぎて、森林限界。
突然、木がなくなったです↓

14時半、ディンボチェ(Dingboche/標高4,410m)到着。
昨日、今日と二日続けて最高に美しいコースでした。
森林限界を越えたので、ストーブではヤクの糞を燃やします。
糞は無料です↓

夜、毛布二枚でもやや涼。

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  • 朝→ 覚えてません
  • 昼→ 覚えてません
  • 夜→ チャーハン。祐子は焼きそば

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シャワーを浴びない歴、二日目です。
以降、ずーっとシャワーがありません。
頭、洗えません。
洗濯もできないので、靴下もパンツも替えません。
お股、臭いんじゃないかと思われます。
足は、そうとうにいい感じに発酵してきました。
けど、鼻血が出るほど乾燥しているので、思ったほど気になりません。
意外にイケマス!
ほとんどのネパール人の頭は、寝癖がパンク状に固まってて、イケテマセン。
 
今日は高度順応のため、近所を散歩しました。
これがまた、けっこう辛かったです。
ディンボチェに連泊します。
 
室温1.7度。
すべての関節に余計な力が入るほど、寒いです。
祐子の名前を呼ぶだけで、歯茎から血が出そうです。
枕元のペットボトルの水が、ギンギンに凍ってました。
トイレの水が凍ってて、用を足したあと流せません。
便器はよそ様のブツで、詰まってます。
神様!
 
水が冷たすぎて、暢気に顔なんか洗えません。
目やにを皮膚に埋め込むようにして、日焼け止めクリームを塗りました。
 
遊びで、酸素計で計ったら、ボクは89。
祐子は82。
ボクらは、幸いなことに正常値でした。
その横で、フランス人の女性が、高山病で引き返しました。
ここはもう、「神々のいただき」レベルなのです。
 
注意深く、深呼吸して歩きます。
二回吸って二回吐く。
スッスッ、ハッハッ。
このリズムが崩れると、20くらいライフが減った気がします。
両足でいっぺんに歩き出すほど、身体能力が麻痺します。
 
左手にローツェ、ピーク38、アイランドピーク↓
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積み上げられた石の下にいるのは、ガイドのラマさんと祐子↓
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地球を歩いてる感がたまりません↓
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地球って大地なのです↓
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ボクの背中も逞しく見えるってもんです↓
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この辺まで来ると、発電所なんてありません。
電気は、屋根の上のソーラーパネルからとってます。
パネル一枚は、中国製だと1万円くらいです。
安いけど、壊れても保証はありません。
日中に蓄電して、夜四時間くらい電気が付きます。
カメラなんかのバッテリーの充電は、300ルピー(288円)もかかります。
コンセントはとても貴重なので、棚の中に大事に隠されてます。
 
宿の娘さんよ、ヤクの糞をストーブに突っ込んだ手で、ヤカンの口を触らないでクダサイな。
甲高い声を出す働き者の娘さんは、16歳。
 
高度順応のため登った山は、4,900メートルくらいで断念。
頂上まで、あとちょっとだったんですけどね。
苦しいし、寒いし。
風が、遠慮容赦なく強いし。
名前も知らない山だし。
征服欲ないし。
人は、どうして山なんか登るんですかね。
何が楽しいのか、わっぱりわかりません。
意味不明です。
 
洗濯物を頼んだら、凍って帰って来ました。
着たら死ぬがな。

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  • 朝→ トマトスープに卵。祐子はリンゴパンケーキ
  • 昼→ 忘れました
  • 夜→ 忘れました

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シャワーを浴びない歴、三日目です。
靴下の匂いに、甘さが加わってきました。
発酵しています。
 
今日のルートは、ディンボチェ(Dingboche/標高4,410m)から、ロブチェ(Lobuche/標高4,910m)です↓

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室温マイナス七度。
油断すると死ねます。
便座が氷のように冷たくて、座るとブツが引っ込み、何してるんだっけっていうレベルです。
窓に石のような霜。
 
歩き始めは、元気です↓
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だんだん白い雲が、出て来ました↓
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フランス人のレジッサを抜いたり、抜かれたり。
白いガスに包まれて、不安に怯えたり、霧が晴れたり。
顔がぎゅっと引き締まるほど、空気が冷たいです。
毛穴を刺激する氷点下のブラウン運動が、シベロンブロックされる感じと言えばわかっていただけるでしょうか。
マスクをしたら、自分の呼吸で暖かい。
「マスク最強!」って喜んでたら、速攻でマスクが吐息で濡れてしまい、鼻の下が凍結の危機。
マスクの命は短いのです。
 
ペットボトルの水が、音もなくひっそりと凍り始めました。
前方は、ただただ白いだけ↓
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休憩してても無言↓
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ルクラの宿で出会った韓国人の青年とすれ違いました。
彼のお父様は、元Jリーガーだそうです。
 
登り坂で飴をしゃぶるのと辛い、と知りました。
 
13時、ゴラクシェプ(Gorak Shep/標高5,140m)に到着。
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今日の宿↓
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二階のサンルームは陽が出てると暖かいけど、隙間風は半端無く冷たいです。
気密性ゼロの安普請ルームでした。
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森林限界を越え、薪が手に入らないので、家畜のゾッキョやヤクの糞を燃やしてます↓
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卵焼きがたったの二個で、390ルピー(375円)もする世の中になってきました。
他の宿で食事をしたら、罰金2,000ルピー(1,924円)です。
世知辛い世の中です。
 
恐ろしいことに、雪が降って来ました。

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  • 朝→ トマトスープヌードル。祐子はRaraヌードル
  • 昼→ 覚えてません
  • 夜→ マカロニ。祐子は焼きそば

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室温マイナス七度。
寝袋が吐息で濡れて、痺れるほど冷たいです。
リビングのストーブの火が弱いので、ふーっと息を吹きかけたら、消えてしまいました。
え、えらいことをしてしまった。
 
外、マイナス10度。
雪。
ダイヤモンドダストが、キラキラ輝いてます。
死の輝き。
 
今日は、このトレッキングのクライマックスです。
いよいよエベレスト・ベースキャンプへ突入いたします。
ルートは、

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ロブチェ(Lobuche/標高4,910m)から、ゴラクシェプ(Gorak Shep/標高5,140m)。
荷物を置いて、エベレスト・ベースキャンプへ。
地図の右側の「チョモランマ」が、エベレストのことです。
チョモランマがチベット名で、サガルマータがネパール名で、エベレストがヨーロッパ名。
 
下の写真をご覧の通り、今日はメチャクチャ寒いです↓
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うっすらと雪…、というか、こびり付くような雪↓
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いったいボクらはどこへ行くつもりなんですかね。
朝なんだか昼なんだかさっぱりわからん陰気さです↓
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写真ではわかり難いけど、左から右へ氷河が流れてます(写真の真ん中より下の土ぼこりの部分)↓
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痺れるような極寒は、休憩してても会話は弾みません。
チャコちゃんとガイドのラマさん、会話してません。
たぶんテレパシーしてます↓
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ところで、シャワーを浴びない歴、四日目です。
靴下菌が寝袋に飛び火して、同じ発酵臭を醸し出してきました。
意外に嫌いな匂いではないのが、反って危険です。
 
9時半、最後の集落ゴラクシェプ(Gorak Shep/標高5,140m)に到着↓
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今晩の宿↓
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外見は立派な石造りだけど、家の中は外とあまり変わらないくらい寒いです。
石造りの家って、基本的に室内を暖める機能はないようで、逆にお日様の暖かさをブロックしてます。
 
11時、宿に荷物を置いて、満を持して、いよいよエベレスト・ベースキャンプへ最後のRUN!
走らないけど…
一応、東京で普通に着てた普段着で、エベレスト・ベースキャンプを目指してまして、「普段着登山家」と名乗ってみました。
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ベースキャンプ寸前です↓
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13時、めでたくベースキャンプに到着。
エベレストに登る人は、そのままボクらの後ろの雪の上を歩いてってください↓
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ベースキャンプの周囲は、雪と氷の世界。
毎年春には、ベーカリーとネット屋さんが出店するそうです↓
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少しずつ、晴れて来ました↓
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頑張ればその辺の山くらい登れそうな…↓
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13時20分、帰り始めたボクら。
あー、やれやれ↓
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帰りは、すっかり晴れた↓
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15時10分、Lodge着。
仕事。
メール。
NHKの原稿執筆。
極寒でノマドしてます。
 
夕焼けが綺麗やわ↓
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  • 朝→ 覚えてません
  • 昼→ 覚えてません
  • 夜→ チャーハン。祐子はチキンヌードルスープ

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シャワーを浴びない歴、五日目。
全員、寝癖頭全開です。
ま、ボクは坊主なので、いつもと同じヘアースタイルです。
靴下が、けっこうヤバいです。
経験したことのない、新しい芳香剤になってきました。
 
今日のルートは、ゴラクシェプ(Gorak Shep/標高5,140m)から、カラパタール山(5,550メートル)に登って、ディンボチェ(Dingboche/標高4,410m)へ↓

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気温マイナス14度。
寒いというか、むしろ痛い。
今日は酔狂にも、カラパタールの5,550mに挑戦しました。
風で、鼻がもげそうです。
体感温度は、マイナス30度ですから(根拠のない個人的推定です)!
足の指先も、もげそうです。
自慢じゃありませんが、ボクの靴は夏用なので、ところどころにメッシュが入ってます。
冬のエベレストで、通気性バツグン!
威張れません。
 
寒さでカメラの充電が切れるので、電池を握りしめて登ってます。
 
足はたいして疲れてないけど、気力がゼロ。
一度立ち止まると、脳から足へ命令が届かなくなり、足が動きません。
一歩が踏み出せない。
粗い呼吸だけ。
ズーハーズーハー。
無気力ながらも自暴自棄になったころ、なんとか登りきりました↓
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絶景を楽しむ余裕なし↓
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鼻をかんだら、鼻水の半分くらいはティッシュからはみ出て、手にかかってました。
ごくあたりまえの単純な動作が、出来なくなってます。
この鼻水をどう処理したらいいのか、頭が凍っていてよくわかりません。
  
タルチョがたなびく↓
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ポーズをとるというより、固まってます↓
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東京にいたときと同じ服装で挑むと言ってましたが、今日は洒落にならないほど寒いので、ジャケットを着てます。
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10時半に下山し始めて、12時半ロブチェ着。
休憩。
五十分後、Thukla。
一時間20分後の16時、ディンボチェ(Dingboche/標高4,410m)着。
 
i-Pod Touchの充電が切れないよう、寝袋に入れて寝てます。

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  • 朝→ フレンチフライと卵焼き。祐子はパンケーキとピーナッツバター
  • 昼→ 覚えてません
  • 夜→ チャーハン。祐子は芋ツナ

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