午前中は、宿の屋上で仕事。
Wi-Fiを拾えるのは、日陰のテーブルだけなので、股間に無駄な力が入るほど寒いです。
祐子は、寒い部屋で仕事。
午後、ダルバール広場へ散歩。
ダルバール広場って、つまりは古い宮廷です。
カトマンズ観光のMustです。
近づくにつれ、狂ったような雑踏。
もしも願いが届くなら、バイクを禁止にしてください。
それが無理なら、せめてクラクションをサイレンサーにしてください。

昼飯は、駐輪場脇の屋台に毛が生えたような食堂。
チベット料理の餃子モモと、よくわからない芋の揚げ物らしきものを注文したけど、なかなか出て来ません。
暇なので、隣に座ってるフランス人のおばちゃんと懇談。
中国といろいろあって、チベットに入れなくなったんすよ、お宅はドイツとうまくやってるの?
なんてことを偉そうに話してたんだけど、
中国と日本とで争ってる島って、何がどう問題なの?
って訊かれ、英語で説明できませんでした。
フィリピン留学の成果は、尖閣諸島まで届かず。無念です。
左側のタレを付けて食えっていうんだけど、これがなかなか難しい↓

ちなみに昼食代は、69円(75ルピー)。安っ!
大枚750ルピー(692円)を払って、九階建てと言っていいのかどうかよくわからない、シヴァ寺院をのぼる。
市街を望む↓

生き神が住む「クマリの館」で、クマリの顔出しを待ちました。
クマリとは女神の化身で、何の意味があるのか、初潮前の少女です。
初潮を迎えると引退する女神です。
女神の御姿を拝見できれば、いいことがあるやもしれぬと、淡い期待を胸に館に入りました。
和洋折衷の観光客と肩寄せ合いながら、狭い庭でずいぶんと長いこと彼女を待ったものです。
しかしながらですね、女神の代わりに爺さんが顔を出して、午前中の観光客が写真撮影禁止を守らず、携帯なんかで撮影しまくったから、もう今日はクマリは出んっ、とか怒鳴って解散となりました。
爺さん爺さん、観光客を十把一絡げにしておるようじゃけど、午前中の奴らとボクらは関係なかじゃろ。
じゃろ?(語尾上がる)
ささやかな幸せを求めて、理不尽に叩きのめされました。
その辺に牛がいると、絵になるね↓


女神に会えなかった不運がたたり、帰り道は迷うことなく迷子になりました。
路地を曲がって曲がって陽が暮れて、立ち尽くす。
えーと、ここはどこでしょう?
以前、この「旅々、沈々。」に連絡してくれた、奇特なカップルと晩飯を食べました。
HONDAのTRANSALP XLV600で、世界一周中のご夫婦です。
旦那がイタリア人で、イタリア語とスペイン語。
髭にリボン。
奥さんが日本人で、日本語、スペイン語、イタリア語。
頭にリボン。
ボクらは、スペイン語も英語も鼻くそ程度です。
彼らの旅ブログは、
お二人は、本格的な野宿派ライダーで、史上最強と名高いロシアの蚊と闘った、冒険王です。
旦那は、バイクも車も修理できるし、何事も自分で確かめないと気が済まない性格です。
地球が滅亡しても生き抜く、強靭な肉体と精神の持ち主です。
一方拙者は、バイクも車も自分で修理できません。
あえて言えば、地図も読めません。
たいていのことは、根も葉もない噂に身を委ねられる、根拠のない自信を持ってます。
いかにして自分が動かずに物事を進められるか、自分の手を汚さずに楽して生きるか、に挑戦し続けています。
とにもかくにも言えることは、有事の際、ボクはなんの役にも立ちません。
...というようなことを、イタリア人の旦那のくっきりした二重まぶたを見ながら、考えてました。
西洋人の男って、歳とったほうが渋みが出ていい感じです。
祐子は、貧乏くじを引いたもんです。
posted by yoshi
以前、TOP画像をいただいた者です。
私も今年の3月、カトマンズに10日ほど居ました。
「ふるさと」には、何度か行きましたが、「ロータス・レストラン」の日本風カレーがお薦めです。
オーナーは、日本人でした。