ロシアは「極端」です。
省エネ効果を狙い、2011年に一年365日を夏時間(Daylight Saving Time)に設定。
冬になっても、時計を変えない政策です。
しかし東西にやたらと長いお国柄、冬の朝が辛くなった地区から苦情が殺到し、あっさりと去年の7月に夏時間を廃止します。
今では、一年中冬時間です。
極端は、怠け者と頑固者のご都合主義ですが、社会主義の神髄かもね。
今頃ですが、サハリンの最北端の町オハから、さらに森のなかを北上したときの動画です。
目的地のない、悪路のドライブをご覧ください↓
高校のころ、隣のバス停から乗ってくる少女に憧れたものです。
その少女が淑女か熟女になってから謎の腹痛を起こした街が、ここハバロフスクです。
坊主頭ですが、何気に後ろ髪を引かれる思いで、街を去ります。
西へ向かう舗装道路は、ところにより肌荒れしています。
ロシアの踏切は、遮断機が降りると絶対に車が侵入しないように、道路から鉄の板が上がります。
絶対に、という姿勢が社会主義的だし、鉄の板がぼろぼろに壊れているあたりにソ連の香りが漂います。
細い煙突から、時代遅れの黒煙。ロシアもこの辺りまで田舎になると、光化学スモッグとか、PM2.5とか、地球温暖化とか関係ないようです。
一度だけカフェで休憩し、夕方にハバロフスクから190km西の町ビロビジャン着。
スタヤンカ(有料駐車場)を探して町をさ迷う。
その辺を歩いていたおじさんに、「寝られるスタヤンカ(有料駐車場)を知りませんか?」と尋ねたら、ここに泊まっていけよと、洗車場を案内してくれたアンドレイ。
今宵の寝台は、アンドレイの経営する洗車場の駐車場。一泊いくらって訊いたら、友達からお金は受け取れないと拒否られました。日本人は皆、アンドレイの友達なのです。スパシィーパ(ありがとう)。
知らない人の車には乗らない事、という家訓が我が家にありますが、あまり真剣に発令されません。
アンドレイに誘われるまま、彼のTOYOTA ハイラックスサーフに乗ってドライブ。
中国との国境警備に神経質なロシア軍基地まで出向き、「日本人がやって来たから、ミサイルでも見せてやってくれないかなぁ」と兵士に声を掛けてくれましたが、はっきりと断られていました。
そりゃそうだよね、どこの誰だかわからない自称日本人に、大陸弾道弾とか、地対空ミサイルとか、テポドンとかを見せてくれるわけないよね。
三人で、ビラ川に沿った遊歩道を散歩。
ビロビジャンの町は、ユダヤ自治州の州都です。ビラ川を背にするアンドレイ。妻一人子一人。以前は自動車関連の仕事で、博多やら門司やらへ出張すること時々。
ビロビジャンの町は、ソ連政府が建設したユダヤ人国家です。フルシチョフが、ユダヤ人は農耕に適さず、集団生活を厭う個人主義者ばかりだと決めつけたので、計画は頓挫しました。(出典→)
町を見下ろす丘。 手前右側の建築中の建物は、警察です。
洗車場に戻って、アンドレイから珈琲をご馳走になり、一緒に夕焼けを眺める。
暮れゆくビロビジャンの町の光と影のなか♪
観光地を旅行すると観光客を狙う手合いに狙われ、観光客の来ない土地を旅すると、ローカルの好奇心に晒されます。
ロシア人の好奇心は、暖かい。
posted by 44と書いてyoshiと読みます。
- 朝→ パン、蜂蜜、桃
- 昼→ 韓国製カップ麺(ひとつ35ルーブル)
- 夜→ 自炊:「タケルくん」で炊いたご飯とすじこ。缶詰
いつもマーケットの写真をねだるtsuge子です。
急に数年前のブログにお便りして、すみません。
ハバロフスクに3日ほど滞在した時、夏休み1ヶ月ほど居たいなーと思ったぐらい気に入りました。
私はアムール川の雄大さにうっとりしていたのに、上流の中国のせいで汚れていたんですね。知らんかった。
朱とグレーの空の写真、とんでもなくアムール川をうっとり眺めていたのに、上流の中国のせいで汚れていたんでですね。
マックの壁紙にしたいぐらいです。
素晴らしい。
このロシア道中の続きを読むのが楽しみです。