-November 2015-

知らないおばさんと携帯した。
バルハシ湖郊外→南下/カザフスタン151101

  • カフェの駐車場(無料)
  • 本日の走行距離 408km(合計14,614)キロ
  • Internet@ SIMカード(300テンゲ/129円)チャージ10GB(900テンゲ/387円)

朝、車内の気温は3度。
毛穴が冷気をブロックし切れず、弛んだ腹肉が引き締ります。
寒いけれど、運転席に荷物を山積みしているので、エンジンをかけられません。
寝たまま暖房を入れたいので、遠隔操作できるリモートエンジンスターターキーが欲しいです。
これって、後から設置できませんかね?

白い息を吐きながら、8時出発。
ガソリンスタンドで給油するとき、窓口のおばちゃんが愛想もなく訊いてきます。
「クレジットカードのPINコードは何番?(想像訳)」
そんなこと言えるわけないじゃん。
「ここに書きなさいよ、番号っ!」
紙を渡されました。
クレジットカードマシンのコードが短くて、窓口まで届かないのです。
昨日今日商売を始めたんじゃないだろうに、延長コードくらい買ってください(心の声)。

 

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朝から、日暮れのような天気。旧ソ連圏は、送電線が多い。

 

バルハシ湖の小さな集落を訪ねます。
道路と呼ぶには語弊があるほどぬったくった泥の筋をなぞって、湖畔を目指します。

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ひとつ目の集落。

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住宅街の道路が舗装されているほど、ソ連は甘くありません。右側の地面から、温水パイプが道路を横切ります。パイプは土からはみ出ています。雑なインフラです。

 

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季節外れだからか、誰もいません。辛気くさい湖畔です。

 

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湖の水で洗車したいけれど、罰当たりですかね。

 

ふたつ目の集落。
区画整理された町に工場が並び、煙草を吸っている子どもがボクらの車を笑います。

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ソ連系の国々って、窓の外側を自由に工作できるので、ベランダのデザインがチグハグになります。不揃いな猥雑感がいい感じ。

 

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バルハシ湖はパワースポットではないかと期待していましたが、逆にエネルギーを吸い取られます。放射能レベルのアンパワースポットです。

 

三つ目の集落。
廃墟団地にゴミが散乱し、送電線が空を覆います。

 

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左手にバルハシ湖。泥道が似合う相棒。

 

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工場が倒産し、線路は盗まれた(想像)。

 

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工場が倒産し、工員たちは引っ越した。行くあてのない人たちが、廃墟になった団地で焚火をして、寒さを凌ぐ(想像)。古い団地は放置して、隣に新しいのを建てたようです。子どもと不良にとっては夢のような遊び場。

 

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町を貫くパイプ。一本は温かかったので、暖房用の温水です。よく腐った配管から、温水が吹き出しています。

 

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場当たり式に繋いだとしか思えない、美しくないパイプ。

 

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温水が冷めないように断熱材が巻いてありますが、けっこう剥がれてて、パイプがむき出し。

 

今日もまた、警察に呼び止められました。
イポンスキーだと名乗ると、携帯を取り出してどこかに電話し始めます。
日本人だと、なんか問題あったでしょうか?
少々びびります。
ほらっ、電話に出ろ!と携帯電話を渡されます。
「す、ズドラストビーチェ…(こんにちは:露語)」
「こんにちはーっ! わたしねー、日本が好きなのよー(訛った日本語)」
単なる日本語が話せるカザフスタン人のおばさんでした。
知りあいのおばさんとイポンスキーが話したことで満足した警察官は、まぁ、持ってけ!って、握ってたひまわりの種をくれました。
汗ばんでた種は、ちょいと塩辛い。

バルハシ湖が近いからか、街道沿いは魚を売る小屋が多いです。

今晩もカフェの駐車場で泊まります。
三日連続で駐車場泊なので、そろそろシャワーを浴びたくなってきました。

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  • 朝→ カフェ:ソーセージ付き目玉焼き。Yukoはチキンスープ。紅茶(920テンゲ/393円)
  • 昼→ カフェ:ショルパ(肉野菜スープ)。Yukoはこのあたりの名物、魚フライ(1,550テンゲ/640円)
  • 夜→ カフェ:ラグマン(カレーうどんだと勘違いしています)。Yukoはボルシチ(1,440テンゲ/615円)

国、地域別 中央アジア カザフスタン

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検問はカザフスタンの日課です。
バルハシ湖郊外→南下→アルマトイ/カザフスタン151102

  • ホステルサマルSAMAL個室一泊6000テンゲ(2,568円)
  • 本日の走行距離 312(合計14,926)キロ
  • Internet@ 宿の無料Wi-Fi

朝、車内の気温は零度。
鮮度長持ちのチルド室です。
寝袋に包まったまま即身仏になっても悔いはない寒さです。
生存が可能かどうかというより、萎えた気力が凍ります。

今日もまたまた、警察官に呼び止められました。
カザフスタンでは、検問は日課です。
ちょっとこっち来いや!
社会主義的憲兵隊風威圧高で、ゴツい拳銃みたいのを振り回されました。
精一杯の愛想笑いを浮かべて、立てた煙草を倒さないほど静かに路肩に停まります。
頼まれもしないうちから、いそいそとパスポートと車両登録証を用意し、両手をハンドルに軽く置き、薄ら笑いを浮かべて、警察官を待ちます。
警察官が手にしているのは、スピード測定器のようです。
ショーンコネリー時代のMが作った工作物風、時代遅れの未来型デザインです。
そのスピードガンを覗き込んだりしながら、心の通わぬロシア語だかカザフ語だかで、四の五の言っています。
何を言われても鼻毛ほども意味がわからないし、わかりたくもないので、空気が読めないフリで防衛。
保険について突っ込まれたくないのです。
厳つい顔した警察官でしたが意外に堪え性がなく、三分くらいで許されました。
めでたく無罪放免。

雪山の壁が立ちはだかる、昔の首都アルマトイに到着。
キルギスタンへ行くにはこの厳しい面構えの天山山脈を越えなければいけないのかと思うと、萎えます。
アルマトイは、旧ソ連がロシア人のために造った計画都市なので、碁盤の目になった大都会です。
宿探し。
一件目の宿は、Wi-Fiが故障しているのでパス。
二軒目は留守でしたが、電話して呼び出しました。
英語で話しかけて、ロシア語で返事をされる心もとない通話です。

しばらく待ってチェックイン。
シーズンオフなので、ツーリストなんて誰もいません。
100平米を超す4LDKが貸し切りです。
新しいいい感じのキッチンがあるけれど、スーパーマーケットにロクなものがありませんでした。
腕を振るえず、残念です。

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  • 朝→ カフェ:卵焼き茶(600テンゲ/256円)
  • 昼→ 食べる暇なし
  • 夜→ 自炊:シーチキンと白菜のスパゲティ

国、地域別 中央アジア カザフスタン アルマトイ

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スープが赤いラーメン屋。
アルマトイ二泊目/カザフスタン151103

  • ホステルサマルSAMAL個室一泊6000テンゲ(2,568円)
  • Internet@ 宿の無料Wi-Fi

五時起床。
頭痛。
ちょっと仕事して、すぐ寝る。
午後、街を散策。
セントロまでのバスは、80テンゲ(34円。安い!)。

 

宿のオーナー、サオレが書いてくれたバスの乗り方。ロシア語だけど、これだけが頼りです。

宿のオーナー、サオレが書いてくれたバスの乗り方。ロシア語だけど、これだけが頼りです。

 

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天山山脈の向こうはキルギスタン。東側に中国。最高峰はポベーダ山(7,439 m)。

 

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中央市場。カザフスタンはイスラム教徒が多いけれど、豚肉も売っています。遊牧民なので、馬肉がお好きです。

 

ドライフルーツ売り場の爺さんの口車に乗ってしまい、気付いたら干し柿と杏を1kgも買わされてました。
羊、馬、牛、鶏、豚とコーナー分けした肉売り場が、充実。
カザフスタン人は「カザフ人は世界で二番目に肉を食べる。一番はオオカミ」と自画自賛するほど肉好きですが、それは羊ですね。
牛肉だと、世界一はウルグアイで二番はアルゼンチンですから。
豚肉を買いましたが、300gだけくれとか、そういう細かい注文に応じてくれません。
台に積まれた塊のままです。
ベーコン、蜂蜜、車用充電USB、ピアス、久しぶりに買い物三昧。

 

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28人のパンフィロフ戦士公園(Panfilov Park)。第2次世界大戦での独ソ戦(大祖国戦争)で、カザフから出征した28人の兵士を記念した公園です。

 

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ナチス・ドイツ軍の戦車を18台も破壊した英雄です。

 

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アルマトイは、普通に冬。

 

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1904年の建立され、1911年の大地震に唯一崩壊しなかった建物と言われるゼンコフ正教教会。釘を使わない木造建築物です。

 

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ラーメン屋さんの広告を発見。No Ramen No Lifeと書かれています。本当にラーメン屋なんてあるのでしょうか?

 

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ありました、ラーメン屋。店内を覗いたけれど、誰も麺をすすっていません。

 

ラーメン屋のHPを確かめたところ、メニューの写真は↓

スープの赤さからすると、韓国系じゃないですかね。四つの白いトッピングも韓国餅のトックに見えるし。

スープの赤さからすると、韓国系。四つの白いトッピングも韓国餅のトックに見えます。もしかしてインスタントラーメンの「辛ラーメン」かな。

 

宿のオーナーによると、アルマトイには韓国人(朝鮮系)が多く住んでいます。
一方日本人といえば、宿のすぐ近くに「電通」があります。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 自炊:パン、卵焼き、ヨーグルト、バナナ
  • 昼→ カフェ:羊の串焼きとサラダ
  • 夜→ 自炊:豚肉と白菜の味噌鍋。パスタ入り

国、地域別 中央アジア カザフスタン アルマトイ

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Google Earthで発見した世界最古の地上絵。
アルマトイ三泊目/カザフスタン151104

  • ホステルサマルSAMAL個室一泊6000テンゲ(2,568円)
  • Internet@ 宿の無料Wi-Fi

カザフスタンが、去年からビザを免除してくれたのはありがたいのですが、滞在期間が15日しかありません(2017年12月31日までの特典)。
カザフスタンの面積は世界で九位、日本の約七倍もあります。
15日間で日本の七倍は、普通に無理です。
ナザルバエフ大統領、延長させてくれませんかね。
出たり入ったりするのは、入れたり出したりするくらい面倒なのです。

この日記を書いている三日後に知ったのですが、ここアルマトイには「マクドネル」という「マクドナルド」もどきがあります。
行きそびれました。
マクドナルダーとして、無念です。

カザフスタンに巨大な地上絵があるとは、日記を書く二日後まで知りませんでした。
トゥルガイという町で、アスタナの北東です。
経済学者がGoogle Earthで発見した、世界最古の地上絵です。
世紀の発見というものは、もはや現地に行かなくても、研究していなくても、机上の空論でさえ必要ない時代なのです。
車で片道四日の距離なので、戻る気になれません。
巨大すぎて全体像が見えない地上絵だから、悔いはありません。

Yukoは朝七時から仕事。
夕方、散歩。
近所の街道沿いは、首都アスタナとは違う西欧風のソフィスティケートされたビル群です。
黒川紀章先生には悪いけれど、アスタナの都市計画はどこか田舎臭いです。

 

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ショッピングモールのオブジェ。これはなかなか秀作。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 自炊:パン、卵焼き、ベーコン、バナナ、リンゴ
  • 昼→ 自炊:ベーコンと白菜のスパゲティ
  • 夜→ 自炊:豚肉の味噌焼き、厚焼き卵、お吸い物

国、地域別 中央アジア カザフスタン アルマトイ

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パスポートが切れかけていて、進退窮まる。
アルマトイ→ビシュケク/キルギス151105

  • Sakura(個室一泊1,400ソム/2,441円)
  • Internet@ 宿の無料Wi-Fi

計画的に無計画な旅なものですから、十分に予期された問題に直面しては、想定外だったと驚いています。
自分の掘った落とし穴にハマって、ピンチを迎えています。

アルマトイの宿は、新しくて広くてキッチンが充実しているのに、ひとりもお客さんがいません。
オーナー家族は別の家に住んでいるので、貸し切りです。
こんなチャンスは滅多にないので全力でだらだらしたいけれど、カザフスタンの許された滞在日は、あと二日。
後ろ髪を自分で引っ張りながら、泣く泣く出国します。
キルギスへ向かう車中、天山山脈を眺めながら家族計画を練り直しました。
カザフスタンへ戻るっていうのも手だよね、どうせ急ぐ旅でもあるまいし。
その方向で年末年始をリスケってたところ、カザフスタンはパスポートの残りが六ヶ月以上ないと入国できないことに気付きました。
我が家のパスポートは来年の5月に切れるので、指折り数えたところ、指が一本足りません。
カザフスタンに戻れません。
それじゃぁ当初の予定通り南下しようかと思ったら、さらなる事実を発見。
イランも入国する際に、六ヶ月以上の「旅券残存有効期間」なるものが必要でした。
間に合いません。
と、と、トルコにいたっては、さらに短い150日!
もうすでに事切れてるやん。
転がる石のように風の歌を聴きながら川の流れに身をまかせていたら、我らの旅は万事窮す(←漢字)。
キルギスの日本大使館でパスポートを更新できなかったら、中央アジアのどこかで進退窮まります。
車で入国しているので、パスポートに車の印を押されてしまい、飛行機で海外脱出できないのです、たぶんね。
どうなる我が家!

 

昼飯。
カフェの娘さんがロシア語であれこれ言うのですがさっぱりわからず、ナニを言ってるんだね君はとずいぶん悩んだもんなんですが、ビュッフェでした。
そんなものがあるのか、旧ソ連同盟国に!
食べ放題で325円は異存はございません、ビュッフェでお願いします。
右手でチキンを食らいながら、お行儀悪いですが、左手でMacBook Airを操って仕事しました。
今日、納品なのです。
スマホのテザリングだから、通信が遅くてちゃんと送信されているのか心配です。
とはいえ、便利な時代です。

 

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左手に雲に霞む天山山脈。アルマトイから30kmくらいは、風光明媚です。幹線道路から外れ、小さな集落を通り過ぎます。

 

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果てしなく続く小麦色の輝く草原。色的に違和感がない相棒の「ChinGo!」。

 

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起伏の激しい丘の連なり。こういうところから、モンゴル人が攻めて来たのですかね。

馬を追う青年。
道路を渡る牛。
丸く固まる羊。

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巨大な鳥籠風お墓。 カザフスタンのお墓は立派です。

 

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連続する墓の窓。

 

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国境を越えます。向こうはキルギスです。

 

入国カードも車両用の書類も荷物検査もない、国境越えの詳細はこちら→

国境は一時間ほどで済み、車両の書類を書く事もなく、無事にキルギスに入国。
陽が暮れたのに、街灯が灯っていません。
そこまで貧乏ですか、キルギス?
住宅街は未舗装、巨大な水たまりが多く、穴にハマってはビビります。

季節外れの宿「Sakura」の外のキッチンとダイニングには、ふたりの西洋人が凍えていました。
ニュージャージー出身のフィルはチャリダー、愉快な人です。
カナダ人はアフガニスタンの英語教師で、不気味です。
なんにしろこの季節、外で飯を食べるのは無茶すぎる。
温かいスープを飲みながら、凍えそうだ。

部屋のストーブを最強にして、温もりを寄せ集めて寝ます。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 自炊:ご飯、卵焼き、ベーコン
  • 昼→ カフェ:ビュッフェ(1,800ケンゲ/731円)
  • 夜→ 自炊:白菜とベーコンのスープ

国、地域別 中央アジア キルギス ビシュケク

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