旅々、沈々。

8時、久しぶりにエンジンかからず冷や汗。
宿の裏庭の駐車場で、タバコを吸う青年に笑われながら、10分ほどスターターをまわしたり、腕を組んだり首を捻ったり、ちょっとビターな照れ笑い。
　
パースから南西へ30分走った町、フリーマントルへ。
駐車料金を一時間分払い、マーケットを冷やかして蜂蜜を買い、ケチケチして二十分だけ駐車料金を買い足し、本場フランスの味をうたったクレープを頼んだらけっこう待たされ、あわてて食らう。
味わう暇なし。
されどおフランスは美味い。
照明付きデビルススティックが40A$で売られてました。
実は密かに欲しかった。
　
二車線道路が100キロほど続く、田舎道とはいえ都会です。
実も葉もないワイナリー畑。
雨、そして虹。
BridgeTownから本格的な雨。
一面雲。
道路を挟む高い木々。
　
ベリーが美味いと評判のカフェへは、営業時間に間に合わず。
キャラバンパークにて早めの晩飯。

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午前中は、宿の遅くていらいらする無料Wi-Fiで、合間合間に「楊家将」を読みながら、日記やらなにやら諸々を片付ける。
　
11時25分、昨夜シュン君が推薦してくれたラーメン屋「ありがたや」を外から覗いて、琴線が響かず、パース駅の向こう側まで遠出してもう一軒のラーメン屋「直」へ。
今日は臨時休業でした。
恐ろしくついてない。
15分も歩き続け、おめおめと「ありがたや」へ戻りました。
祐子はよせばいいのにうな重を注文し、後悔してました。
海外でうな重が美味しかった試しはありません。
ちなみにカツ丼も同様です。
　
食後は、パースのダウンタウンを散策。
ふたつのモールを湛然に歩き回って、ボクの長袖シャツとフード付きジャケットを探しました。
長袖シャツはどこかのキャラバンパークで盗まれ、ジャケットのファスナは昨日完膚無きまでに壊れたのです。
ジャケットは琴線に触れる物がなく、一目惚れしたご当地Tシャツとちょいといなせな長袖を買いました。
　
今晩のキッチンのお友達は、二ヶ月も仕事を探している韓国人のおっさんと、英語の発音が悪過ぎるニュージーランド人です。
いやホント、このニュージーランド人、マジで何を話しているのかわかりませんでした。
適当にYes、Yesと返事をしてたら、韓国人に話の矛盾点を指摘されたりして、なんなんですか、君たちの息の合った連携プレーは。
　
「楊家将」を読み終え、いよいよ「水滸伝」。

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7時出発。
Eneabbaで給油。
　
ナンバン国立公園の石灰岩の塔が林立する奇景、ピナクルスへ（Top写真）。
ピナクルスは全然期待していなかった、どちらかというと消化試合に近い表敬訪問でしたが、圧倒されました。
「荒野の墓標」とは、言い得て妙です。
ま、蟻塚もどちらかというと「荒野の墓標」だけどね。
　
Julien Bayで給油して、タイヤ圧を計ったら、メーターの窓ガラスが曇っているのか歪んでいるのかよくわからないけど、とにかく目盛りが読み取れません。
老眼鏡をかけても読めない。
虫眼鏡をしても読めない。
隣のガソリンスタンドに行ったら、「空気入れは2A$」と張り紙があるし。
どうしたらいいのかわからなくなってきました。
　
いつの間にか紛失してしまったホースのアタッチメントを購入。
　
回転する風力発電の風車と回転していない風車。
この辺りまで南下すると、牛も小洒落てる気がします。
草を食む牛に風情がある、というか気品があります。
久しぶりの信号が眩しい。
　
パース到着。
祐子が、駐車場付きWi-Fi無料宿をGet!
　
ケアンズのシェアハウス「60's」のソファにiPhoneを忘れたケン君、そしてパースで働く愉快な仲間達と合流。
あー、君がケン君ですか。
思い出しました。
マヤちゃんの相棒だった、ケン君ですね。
持ち込み用の缶ビールをワンケース買って、居酒屋「純」へ。
（オーストラリアのレストランは、アルコールが持ち込みだったりします）
満席で断られました。
関西人のマサ君が先ほど買ったビールを厚かましく返品して、こういうのさすが関西人だよね、一同は韓国焼き肉レストランへ。
久しぶりのビールが、五臓六腑七味にしみる。
　
パースは都会です。
明日はラーメンでも食べよう。
　
パーカーのファスナが壊れてしまい、夜風が身にしみる。
寒い。

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快調に走り出すも、ふと燃料計を見るとエンプティ。
昨夜給油したばかりなので、もしかしてガソリンが漏れているのかもしれんとガソリンスタンドへ戻ったら、突然目盛りがFullに振れました。
なんやねん、人騒がせな。
　
昨日は雨のために通行止めだったカルバリ国立公園の未舗装道路を27キロ走って、ときどき滑ってお尻を振りながら、The Loopまで。
カルバリ国立公園は、岩に大きな穴が空いていて、ネイチャーウィンドウと名付けて観光客を集めています。

眼下を蛇行する川が、軽く絶景。
動物の足跡、黒くて丸い糞。
命知らずのカンガルーが、道路を横切る。
　
Geraldonは都会でした。
スーパーマーケットのcolesで食料品の買い出し。
エンゲル係数が高いので、今日から計画的にお金を使います。
30A$買えば、ガソリンが安くなるクーポン狙いです。
Geraldonの前後から牧場は牧場らしくなり、牛は家畜らしくなり、羊も羊らしくなりました。
通行量が増え、100キロで走らないと怒られそうな勢いです。
　
ケアンズのシェアハウス「60's」のソファの奥底にiPhoneを忘れた青年ケン君へ電話。
明日、パースにお待ちかねのiPhoneをお届けいたします。

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8時半出発。
世界最古の生物、ストロマトライトを見に海岸を散歩。
ストロマトライトは一見すると、というか、どう見ても、ただの岩でした。

これを生き物だと言い張った、というか発見した学者に座布団一枚もの。
　
ぼんやりしてて、30キロほど違う道を走ってしまいました。
　
その後、20キロほど反対方向へ走ってました。
　
オーストラリアの最西端を目指しましたが、4WDでないため叶わず。
Tamala　Stationまでで引き返しました。
　
やたら蠅が多いです。
やたら黄色い花が咲いてます。
　
ヒッチハイカー、台湾人のサイレス君をカルバリーまで乗せました。
日本人の彼女をお持ちだそうで、キョウコちゃんというそうです。
　
キッチンでベルギー人夫婦とおしゃべりしましたが、ベルギーって、何のコメントもしようがない。
それなのに、意外に出会うベルギー人。

posted by yoshi