キルギス名物、悪徳警官との最後の闘い。
ビシュケク→Toktogul/キルギス151226

  • 本日の走行距離 304(合計)キロ
  • Internet@ Internetなし

トルクメニスタン大使館から電話が入る予定ですが、彼らは全然あてにならないので出発します。
ビザは、ウズベキスタンのタシケントで再挑戦します。
天気ヨシ、タイヤの空気圧ヨシ。
西へ。

 

山脈越えの手前、検問に引っかかりました。
こっち来いや坊主っ、と事務所へ手招きされます。
おお、行ったるわいとばかりに威勢良いのは胸の内だけで、ご用聞きの三河屋さんみたいに両手でパスポートを抱えていそいそと向かいます。

久しぶりにキルギスの特産品、悪徳警官との闘いです。
三人の警察官に囲まれた狭くて寒い部屋、椅子に座った一番偉そうな人曰く、
「100ソム(158円)を払いなさい!」
容疑はありませんから、賄賂と呼ばれるたかり形態のカツアゲです。
今日の作戦は、ほぼひと言も言葉がわからない馬鹿な日本人という役柄です。
男五十歳、精一杯純情無垢な顔をして、「なんのことだかわからないわ」ってなお目目で、「?」と首をかしげます。できるだけ可愛らしく。
この首のかしげ方、意外に難しいです。
「100ソムを払いなさい!」
ニ、ニ、ニポニマヨ、ル、ル、ルスキ(ロ、ロ、ロシア語はわか、か、かりません)、とわざわざたどたどしく返事し、お目目をぱちくり。
「英語は話せないのか?」
あ、リトル、バットノー、ノーノー。
「プレゼントだよ、プレゼント。プレゼントを出せよ」
ボールペンでもなんでもいいんだよ、てな感じで、ボールペンを振り回します。
「なんでもいいからプレゼントを出せよ!」
「???」とお目目ぱちくり。
かなりイラついてきたようですが、
「???」
で、通します。
10分くらい集中的にプレゼント、プレゼントと言われ続け、時おりどこへ行くんだとか、どこから来たんだとか訊かれ、そのときはなんとなく、ヤポンとかロシアとかカザフスタンとか単語を並べましたが、他は一切妥協せず、わからぬ振りを続けました。
「もういいよ、この馬鹿!(想像訳)」
しっしっと犬のように追い払われて、無罪放免。
ドアを閉める寸前、あ、忘れてたとばかりに振り返って握手をもとめ、
「スパシーパ(ありがとう!)」

 

3,500メートル級の峠越え。
有料道路はキルギスとは思えないほど高額で、400ソム(US$5/領収書あり)。
US$5を払った価値のある世界が待ち受けていました。
トンネルをいくつかくぐったあたりで、銀世界です。

 

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このときは、まだ道が見えていた。右側は崖。

 

一本の木もなく、道路標識の類いもなく、轍のわずかな泥も雪で覆われてしまい、やがて完全なホワイトアウト。
白一色 The World!
見えているのに、視界ゼロ。
前傾姿勢になってハンドルにしがみつき、わずかな轍の跡を頼りにアクセルを踏みます。
緩いカーブで後輪がつるーっと滑り、ゆっくりとハンドルを切って難を逃れようとしたら、逆側につるりん。
それをカバーしようとして、またまたつるりん。
心臓爆裂、股間縮小。
ここで4WDに切り替えます。
トラック野郎たちは、チャーンが空回りしてあちこちで立ち往生しています。

 

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ときどき、路肩に落ちた乗用車。

 

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綺麗に左右に落ちたトラック。肩を落とす運転手。

 

今夜は、幹線道路沿いの宿。
部屋の隣では、結婚式のパーティ。
アカペラでカラオケを歌ってますが、かなり不気味です。
併設するカフェで晩飯。
女給がボクらが食べ終わったのを確認し、帰ってくれとばかりにあっさりと暖房を切りました。
寒さが身に染みる夜です。

結局、トルクメニスタン大使館から電話なし。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ パン、ジャム
  • 昼→ 星野印の梅干し入りおにぎり、白菜のおひたし
  • 夜→ 外食:ショルパスープ

未分類 アジア 国、地域別 中央アジア キルギス

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