国境越えの備忘録です。
キルギスの牧場から、ウズベキスタンの田畑へ入ります。
下の地図の66番です。
欧米人ライダーに評判の良い、田舎の国境越えです。
オシュの近くの国境は、あからさまに難癖を付けられ、無言で賄賂をたかられます。
キルギス側は、左右にタバコ屋程度の小屋が一軒ずつあるだけ。
オフシーズンだからか、一人の旅人もいません。
左側がイミグレで、右側は税関。
書類は全て係官が記入してくれ、パスポートと車両登録証を見せるだけです。
みな、終始穏やかです。
どういうわけか、みな北野武を崇拝しているようなので、彼はコメディアンだよと教えたら、ナニ言ってだ君は、みたいに言われました。
荷物検査は熱意のない仕事ぶりなので、任せて安心、です。
キルギス側の手続きは、40分。
国境の緩衝地帯は畑で、約数百メートルの長さ。
農民と牛に手を振り、ウズベキスタンへ渡ります。
鉄門に小銃を持った兵士。
まず、携帯をチェックされます。
写真を調べているようですが、詳細は不明。
ゲートをくぐり、停止線に停まって、ナンバープレートを洗わされ、車の撮影。
イミグレに入り、パスポートと車両の登録証を提示。
入国書類を作成。
〈表面〉係官が印刷してくれる車両の書類。
〈裏面〉係官が印刷してくれる車両の書類。記載された番号へ電話し、保険に加入しなければなりません。
〈表面〉提出書類。 同じ用紙に二枚記入し、一枚は税関へ渡します。
〈裏面〉提出書類。
荷物検査は厳しくはありませんが、一応全部車から下ろせと言われます。
最初は情熱的にあちこちをまさぐってくれますが、だんだんと熱意がなくなり、尻切れとんぼ的に終了します。
隠したい物があれば、奥のほうに仕舞っておくといいでしょう。
HDとパソコンをチェックされました。
ナニを探しているんですかね?
ポルノ画像ですかね?
ウズベキスタン側も終始和やかな雰囲気ですが、チンタラした仕事ぶりなので、2時間半もかかります。
この田舎の国境越えは、ひとつだけ問題があります。
闇両替え屋がひとりもいないことです。
数十キロ離れたToktogulの街で、やっと両替えできました。
ガソリンが手に入りにくいので、キルギスで満タンにしておくほうが懸命です。
posted by 44と書いてyoshiと読みます。 | Jan 01, 2016