わけもなくアスタナを去り難くなりました。
一泊延長します。
アスタナは夏冬の寒暖差が80度もある、世界で二番目に寒い首都です。
一番は、お隣に並ぶモンゴルのウランバートル。
オタワが二番目に寒いという説もあります。
カザフスタンはソ連の後遺症で、カザフ語を話す人は六割ちょいしかいないそうです。
大統領が国語の普及に努めていますが、効果は薄いです。
ちなみにモンゴルも縦書きの文字を捨て、キリル文字に変えています。
ソ連の足跡です。
恒例の午後の散歩。
図書館へ。
青くて丸いガラス天井、これもまたノーマン・フォスターの設計です。

普通の図書館じゃなくて、ナザルバエフ・カザフスタン大統領の蔵書を収めています。クリントンの「My life」とか、マーガレット・サッチャーの回顧録とか。世界各国の首脳から贈られた時計とかも展示されていて、なんだかぁという感じです。鳩山さんとか経済同友会とか、小泉さんとか安倍さんの写真とか。

図書館に入るのは、意外に面倒でした。入場無料ですが、門番小屋みたいな小さな建物に入り、少年少女たちの群れをかき分けて並び、パスポートと荷物のチェックを受けます。カメラが本物かどうかを調べるために、何か写してみろと命令されましたが、運の悪いことに電池が切れ。照れ笑いです。

つい二日前、安倍さんが来てました。館内を案内してくれた女性は、日本語を練習したそうです。「こんにちは、安倍総理さま」。北朝鮮じゃないので、「さま」はいらんです。
絶対にロールキャベツがないロシア料理のファストフードで晩飯を食べ、イギリス最大の珈琲チェーン「コスタコーヒー」で、一休み。
珈琲カップが巨大で重く、ソーサーのカップをのせるくぼみがいい感じに隅に寄っています。
スプーンや砂糖をのせやすいです。
ボクらが泊まっている宿は、今年の7月にオープンしたばかり。
一度もホステルなるものに泊まったことがない夫婦が、ネットの写真を参考にして開業した、見よう見まねの宿です。
オーナーがデザインしたリビングの照明は安上がりでシンプル。
テーブルやベッドのモチーフは、荷物運搬用のパレット。
Good Jobです!
すでに晩飯を食べてお腹いっぱいですが、おばあちゃんがボルシチを作ってくれました。
宿の面々と食べる、本日二回目の晩飯。
毎晩夜更かしする青年は、モスクワで本を出したことのある小説家。
村上春樹のBigファンです。
髭面は、英語堪能のプログラマー。
posted by 44と書いてyoshiと読みます。
- 朝→ 自炊:パン、卵焼き、バナナ、ミカン
- 昼→ 自炊:缶詰とオムレツとご飯
- 夜→ 外食:ショッピングモール「ケルエン」。ロシア料理のファストフード