ゴビ砂漠への突入は、我が家の軽自動車「ChinGo!」は SO 虚弱体質なので、THAT 連れて行けません(なかなか使えない、so that 構文)。
同じ宿のポーランド人に紹介してもらったドライバー、ソグの古いランドクルーザーで、ゴビ砂漠を目指します。
ソグへの支払いは、400,000トグログ(24,197円)です。
請求金額にガソリン代、車代、宿泊代のすべてが入っていますね、と紙に書いて二度、三度と確認しましたが、瞳孔に誠意の欠片がなく、心ここにあらず系の心もとないYesを頂きました。
絶対に何かしら追加料金を請求されるに違いありません。
言われなき代金も含めた料金だと覚悟していれば、腹も立ちません。
……立つけどね。
一ミリも英語が通じないドライバーのソグさん。何の脈絡もなく、寄る辺のない草原のど真ん中で車を停め、風向きを確かめる事なく放尿します。さすがジンギスカンの末端神経、絵になる豪快な立ち小便です。
ソグの車。一応、問題なく走ります。彼が立ち小便するとき以外は、モンゴルの歌謡曲をかけっぱなしです。彼の鼻歌より、風の歌を聴きたい。
地図の右のほぼ中段の町ダランザドガド(DALANZADGAD)から南下。第一観光地点は、真南のYolyn Amです。砂漠の谷です。
下の地図の赤い印が、ヨリンアム(Yolyn Am)です。
黄色は宿。

ドライバーのソグが、ここを歩いて来いと言っているような気がします。100%天然モンゴル語だから、あくまでも気がするだけです。もしかしたら間違っているかもしれませんが、とりあえず呼び戻されるまで、トレッキングしてみます。

谷間と言うのか、渓谷というのかよくわかりませんが、小川に沿って歩きます。

どこまで歩いたらいいのかさっぱりわかりませんが、とにかく歩こう。

ピーっとするどく鳴くナキウサギ。腐るほどいます。あっちこっち走りまわっています。巣作り中のナキウサギは、葉っぱを咥えて逃げ惑う。

毛の長い牛ヤク。カメラを向けたら逃げ出しました。目線が欲しかったのに。

近ごろのモンゴル人は、馬の代わりにバイク。これでヤギや羊を管理する無精者です。騎馬民族の心意気を見せてほしいです。

轍を進みます。前方を横切る凸凹は、水なし川です。この程度の凹凸を60km以上で突き進むと、空を跳びます。

羊の死体を食べていた犬。ご相伴に預かろうとしているイーグル。

羊の死体に群がるイーグルたち。

ラクダで砂丘へ行けば、20,000トグログ(1,204円)/人。プラスガイド代20,000トグログ(1,204円)。所要二時間。一度申し込んだのですが……、

ラクダに乗る寸前、請求金額がころりと変わりました。その言い訳が「I don’t know!」一点張りだったので、キャンセル。お前なんぞに一銭も払わん、そんな気持ちにさせる奴なのです。

ラクダを諦めて、砂丘まで歩きます。案外、近そうに見えます。

砂丘の手前のミニ砂丘。周囲には人っ子一人いませんが、ラクダがいます。

お尻をつんと持ち上げた、セクシーなラクダ。

案外緑豊かな砂の丘を越えると、

川。砂漠なのに川があります。この川を渡らないと、砂丘に行けません。靴を濡らさないですむ浅瀬を探して、うろうろ。

川を越えると、小さなデューン。そこを越えると、

ゴビ砂漠! これは望遠レンズで撮影。実際は、

砂丘まで、まだまだ。日没が迫っているため、トレッキングはここまで。おめおめとゲルに引き返します。
地図的には、緑色の印です。

今夜は、ゴビ砂漠を望むゲルに泊まります。右側の茶色いのは、フタコブラクダ。手前の水色の車は、ロシア製。
下の地図の緑色の目印が、泊まったゲルです。

今宵のお宿「ゲル」。五ベッド。暖房なし。天井の支柱は、今も昔も80本。LEDライトの照明あり。ひとり一泊10,000トグログ(602円)。

ゲルにはドアがあります。鍵はありません。トイレは、十メートルくらい離れたボットン式小屋です。もちろん照明はありません。手探りでポジショニングし、闇を睨んでプレイ。結果は五郎二郎です。

日没近くなると、どこからともなく帰宅したヤギたち。家畜の帰巣本能は、社畜の通勤に似てますね。

ゴビ砂漠の夕焼け。
夜中にトイレ。
星空の放水。
posted by 44と書いてyoshiと読みます。
- 朝→ ホテルの朝食
- 昼→ 食べない
- 夜→ ゲルのお母さんが作ってくれた炒めご飯(ボタータイホーラガ)。けっして美味しいものではないが、全部食べた。自分を褒めたい