今日は、軽く冒険して来ます。
タカ君をアドバイザーに迎え、秘境シャティリ村まで。
勢い余ると、ロシアの強敵チェチェン共和国に迷い込んでしまうデンジャラスライン。
たった151kmなのに6時間もかかる、けもの道。
ジョージアのデスロードとして、ユネスコに申請したい一品です。
バスはまだ、冬季休業中。
季節外れのドライブです。
午前中、世紀末のような嵐。濡れそぼる山。
舗装道路なんて、洒落たものはありません。水たまりは海より深く、路上の石は山より大きい。相棒「ChinGo!」には厳し過ぎるダウンヒル。
あの山を超えるのか……と思っていたら、
パンクしたっ!
メカニック担当は、ゲストのタカ君。大学院まで出た理系ですからね、パンク修理は得意です。
泥がすべるすべる滑る。お尻の穴に力をこめ、優しくブレーキを踏みます。
ローギア全開で、峠を目指します。
ジョージアのデスロードは、南米のより遥かに死の匂い。泥がね、洒落にならないほどつるーっと滑るし、ときどき道が極端に狭いです。対向車無理。
なで肩の路肩。落ちたら奈落もの。
残雪が顔を出したし、
スパイクタイヤははいてないし、
どこへ向かってるんですかね、ボクら。
生々しい落石をいくつも乗り越え、急な斜面を乗り越えたら、
川……、でした。
普通の乗用車なら平気だろうけど、我らの相棒はちょいとそこまで系の軽自動車。
泳げません。
秘境シャティリ村まであと15km。
忍びがたきを忍び、名誉ある撤退。
帰路、巨大な雹に襲われます。屋根に爆撃砲。フロントガラスで炸裂するゴルフボール大の氷。もう駄目かもわからんね。いざ死を覚悟しても、遺書を書くほどの余裕はないものでして、痛くありませんようにと祈るのみ。優しくしてね。
雹の嵐が過ぎ去り、
腰がふらふら。
Korsha村まで引き返し、GuestHouseで一泊。
ロサンゼルスから来たカップルと、ワインの夕べ。
旦那は、アメリカ疾病管理予防センターを狙っています。
目的地にはたどり着けませんでしたが、けっこう冷や汗ものでした。
タカくん、お疲れさま。
posted by 44と書いてyoshiと読みます。
- 朝→ パン
- 昼→ パンとリンゴとゆで卵
- 夜→ 宿の食事/自家製ワイン付き