小学校で折り紙教室を開いた。

朝六時、女将クラウディアの姪の娘の通う私立小学校へタクシー。
姪の娘の名は、マヌエラ。
少女が急激に化学反応を起こす微妙なお年頃十一歳です。
平均身長より十センチも背が高いすらりとした肢体。
お蝶婦人のような縦ロール・パーマが眩しい、学級委員長。
6時半に始まる一時限目の授業にボクらがゲスト出演し、マヌエラの司会で折り紙教室が始まりました。
講師は、Yukoが務めます。
偉くなったものです。
お題は、蝶。
笑顔がこぼれまくる人懐っこい生徒たち。
無邪気な黄色い嬌声と容赦ないスペイン語の質問に、こちらとしては全身全霊できょどってます。
容姿端麗が信条の御国柄、歯列矯正中の娘が多いです。

教室の隅っこに、ひとりだけ冷めきった態度をとる歌舞伎町の女王みたいな少女が座ってらして、彼女だけは一片だって紙を折りません。
口の端っこにすら、笑みが浮かびません。
そもそも紙すら受け取らない、毅然とした態度。
Yukoの猿顔が、目に写っているのでしょうか?
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どんなに歓声がわきあがろうと微動だにせず、紙を折るだけで異常にはしゃぐ同級生たちを静かに眺める彼女を、拙者が物陰から凝視していました。
数年後にはそうとうの美人になるのだろうけれど、今は冴えない顔した同級生たちがやがて大きな尻とか乳でのし上がってきたりするものだし、美しさのピークは意外に短かったりするかもしれないし、旦那の収入で人生航路が大きく転回することも視野に入れなければならないし、なによりもボクは満場一致の美人よりマニアックな顔が好きなんですと、どうしたって視線すら噛み合わない彼女に、膝を割って話したいです。

クラウディアが、これが日本の本よ〜っと一冊の本をクラスに回していました。
「秘密の恋愛カウンセリング」
イマイチな選定です。

折り紙の次は、19歳のアルゼンチン人青年「マクシミリアーノ」によるジャグリング。
玉やなんかを振り回すだけで旅を続けているぐらいですから、それ相応の腕でした。
とてもじゃないけれど、ボクもジャグリングやデビルス・スティックをやるんですよねーとは、言えません。

学校の近所の小さな小さなカフェで、朝飯。
マクシミリアンが、拙者のコーヒーカップにゴミを捨てました。
まだ飲んでるだってばって顔したら、あ、こりゃすみませんって頭を一ミリほど下げて、ゴミを拾いながら「飲む?」ってアイコンタクトしてきたけれど、飲めるかいなって、まつげで返事しときました。

今日は、仕事の締め切り。
のんきに鶴を折っている場合じゃなかったりします。

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 外食:エンパナーダ、ブニュエロ
  • 昼→ 自炊:スペゲティ・ペペロンチーノ
  • 夜→ 自炊:豚肉と白菜

コロンビア メデジン 国、地域別 南米

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