深夜バスに揺られ揺られて七時半、リオ・ガジェゴス着。
野良犬の寝ているバスターミナルで、Yukoの握ったおにぎりを食らう。
具は先日釣ったマスの卵、これは美味しい。
烏賊の塩辛は、おにぎりの具にはあまりあわないものだと知りました。
八時半、出発。
どこまでも続くパンパ。
どこか緊張感のない野生のグアナコ。
羊が家畜に見えないほど、牧場が広すぎて密度が低い。
ちゃんと管理しているんですかね。
牛、死んでるよ。
チリとの国境事務所で、バスの運転手がイミグレのおばさん係官と口喧嘩。
何を怒鳴り合っているんだかさっぱりわかりませんが、たぶん運転者はあまり待たせるなよ的なことを言ってるんだと思う。
運転手は、乗客の一団から拍手喝采を浴びてたから。
フェリーで、南米大陸の先っちょのフエゴ島へ渡る。
寒々しい、フエゴ島。
土と変わらぬ色の大地にへばりつく雑草。
水たまりだか池だかが、ぎらぎら輝く。
陰気な空模様。
のん気なグアナコ。
チリ側の未舗装道路。
トラックの土ぼこりが伸びる。
ヘアピンカーブが連続する、教科書通りの川。
リオ・グランデで、バスを乗り換え。
あと190kmぐらいで、世界最南端の町、正確に言うと世界最南端の“市”ウシュアイアです。
低木すらない荒地が続き、生腐れしたような葉のない木々が、婆さんの陰毛のごとくあったりなかったり。
ウシュアイアの手前の山越えは、冬がいい。
山肌の黒と雪の白がくっきり感がいい。
深い入り江の重苦しさがいい。
改築中の上野山荘本館。
ご主人のルイスに、チキンをご馳走になる。
アルゼンチンのフライドポテトは、いまじゃぁすっかりアメリカ流になっちまって、冷凍の芋なんて脂っぽくて美味くもなんともないと、こぼしてました。
牛だってアメリカ流、放牧から牛舎に変わってしまい、牛肉も駄目になってしまったと眉間にシワを寄せています。
ルイスが電気も通らない森のなかのカナダ人の土地を狙ってまして、一口噛ませてくださいと右手を上げました。
実際電気がないとネットができないだろうから住めないけれど、理屈じゃないのです、なんにしろ土地が欲しい。
柱の一本でも建てないと、生きている気がしないのです。
さよならカラファテの猫よ。
Fuji旅館の猫には、Don’t feedです。けど一度だけ魔が差してしまい、牛の脂をちょこっとあげてしまいました。ごめんなさい。あのときから猫たちのボクを見る目つきが変わりました。愛のない焦がれる目つき。
posted by 44と書いてyoshiと読みます。
- 朝→ Yukoの握ったおにぎりと卵焼き
- 昼→ バスのスナック
- 夜→ 外食:チキンとフレンチフライをご馳走になりました
ブログ書かれてたんですねー
ウシュアイアですかー、1年前にお世話になった上野山荘が懐かしいです。
ポカラより