イミグレでバスが消えた。フエ→パクセ/ラオス130225

  • Lankham Hotel(60,000Kip/701円)
  • Internet@ 宿の無料Wi-Fi(レセプションの前のみ)

早朝6時半、巨大なバックパックを宿へ預け、ギターを抱えてラオス出張してきます。
宿が手配したバイクタクシーを飛ばしてバスターミナルへ。
目的地は、最後の楽園と呼ばれなくもないシーパンドン。
メコン川に浮かぶ中洲です。
最近まで電気もろくに通ってなかった小さな村です。
心地よい田舎なら、十日ぐらい余生をおくる意気込みです。

寝返り禁止のスリーピングバス
バスは、座席がほぼフラットになるスリーピングバスでした。
初めて乗りましたが、ボクの寝床は最後尾の雑魚寝スペース。

ベトナムのフエから、ラオスのパクセへ向かうバス。 その名もスリーピングバス。

ベトナムのフエから、ラオスのパクセへ向かうスリーピングバス。
後部座席の雑魚寝スペースに案内されて目眩がした。

おっさんが五人、横並びです。
一人分の幅は、ボクの尻幅しかありません。

一人分のスペースは、尻幅と同じ。

一人分のスペースは、尻幅とほぼ同じ。

不用意に寝返りなんかすると、隣のおっさんと頬ずりしかねず、たまらなく危険です。
右隣のおじさんは、始終落ち着きなく、右向いたり左向いたりと、ポジション作りに忙しないです。
どうやら横向きになり、膝を曲げた甘えん坊スタイルで寝たいようですが、そんなスペースはどこにもないあるよ!
寝返りは禁止あるよ!
あげくダラシナく股をおっ広げて、膝やら足やらをボクの足に乗せてきます。
一度ならず、ふくらはぎに足の裏をぺたっと押し付けられ、小さく悲鳴をあげました。
見知らぬおっさんの足の裏は、妙に生暖かく、ざらっとしていて、最高に気持ち悪いっす。
ときどき肘を肩に乗せてきたりして、どんだけ親友なんですか、おっさん。

バスは、基本的にトイレ休憩なし
誰かが尿意の玄界灘に達すると、ドライバーに訴えて停めているようです。
必然的に立ち小便になります。
自分的にはまだまだゆとりがあったのですが、やがて訪れる膀胱の臨界点を鑑みて、みなさんの立ち小便にご相伴いたしました。

立ち小便の宴のあと。喫煙タイム。

立ち小便の宴のあと。喫煙タイム。

ところでボクの穿いている短パンは、非常口が一ミリも下がらないという不良品で、小便をするためには、短パンそのものを愚息の位置まで下げなければならず、場合によっては半ケツをさらけ出し、最近自分ひとりで小便ができるようになった小学生みたいで、かっこ悪いです。
立ち小便後、左隣で寝てたおじさんが拙者に向かって親指を立てましたが、意味がわかりません。
とりあえず、へへへと笑っときました。
女性は、トイレ問題をどう処理していたのだろう。
ここでも、わざわざバスに向かって立ち小便する人がいました。

バスに置いてかれた!
イミグレは、どんなに温厚な旅人ですら殺気立つほどの満員御礼です。
誰かが横入りしそうものなら、怒号が飛び交います。
出国スタンプを貰うだけで、ぴったり一時間の長蛇の列。
幾人かがパスポートに10,000ドンを挟んでたので真似てみましたが、これは手数料なのか賄賂なのか、さっぱりわかりません。
バスが待っててくれているのか心配で心配で、胃潰瘍になりそうです。
出国スタンプを押されて速攻で建物の外へ出てバスを探しましたが、どこにもいません。
顔に縦線をひいて呆然と立ち尽くしていると、珍しく愛想の良い制服の係官が、ラオスを指差してスタンプを押すジェスチャーをします。
なるほど、ラオスへの入国は徒歩なんですね。
それは知りませんでした。
バスは、ラオス側で待っててくれてるに違いない。
百メートルほど離れたラオス側まで走ります。

ラオスのイミグレも、群衆が殺到していました。
へっぴり腰で、おしくらまんじゅうに参加します。
隣で押し合いへし合いしてた娘さんに、窓口にいくら渡したらいいの?
って、ジェスチャー質問したら、20,000Kip(233円)のご回答を頂きました。
さっそくパスポートに20,000Kipを挟んで振り回したら、一瞬にして窓口に運ばれ、誰よりも早くパスポートを返却されました。
社会主義ってよくわかりませんが、とても便利なシステムです。

道路に出てあたりを見渡しましたが、バスがいません。
ボクの乗って来た紫色のバスが、どこにもない!
停車していたすべてのバスを覗きましたが、スリーピングバスは一台もありません。
同乗者と思われる見知った顔も見当たりません。
ありゃりゃりゃりゃー。
道路の真ん中でベトナム側を眺め、振り返ってラオス側を眺め、くらっと目眩がし、もう一度ベトナム側を眺めラオス側を眺め、膝がぷるぷる震え出し、もう一度ベトナム側を眺めラオス側を眺め、むおーっと耳鳴りがし、心臓が和太鼓状態。
やってしまった…。
アジアの藻くずになってしまった。
バスに積んだ荷物はもう二度と戻ってくることはあるまい、申し訳ない、と心のなかで祐子にお詫びしてたら、イミグレから、ひょこっと左隣で寝てたおっさんが出て来るじゃありませんか。
立ち小便で、親指を立てて笑ってたおっさんです。
おっさん!
ボクはね、最高の笑顔で親指を立てて彼にすり寄り、九死に一生を得ました。
二人でバイクタクシーを飛ばし、三分ぐらい離れた町でバスに追いつきました。
わからんって、こんなところにいたら。
涙ながらにひとりごちた、ツッコミです。

22時、パクセ着。
真っ暗闇。
バスターミナルには、一台のバイクタクシーもいません。
地図なし。
とぼとぼと闇夜に向かって歩き出す。
おーい、誰か、いませんか?

今日のお小遣い
四日分の宿代 US$42
両替 10万ドン→2万KIP(騙されたんじゃないだろか)
出国 10,000ドン(賄賂かもしれない)
入国 20,000KIP(賄賂かもしれない)
バイクタクシー(Borderで) 5,000ドン
バイクタクシー US$4
ホテル US$8(お釣り14,000ドン)

posted by 44と書いてyoshiと読みます。

  • 朝→ 食べる暇なし
  • 昼→ 食べる機会なし
  • 夜→ お店が閉まってた

アジア ラオス パクセ

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